メーカー makerText by Natsumi Harashima

一番の醍醐味は、求められるイメージに近づけてゆくこと 01 印刷
  •  ペパラブルの商品作りに欠かせない、大切な作業の1つが「のりづけ」だ。ペパラブルにおいて第一位の売り上げを誇るフルーツ・ベジタブルメモブロックは、真円ではなく本物のように有機的でいびつな形にこだわりのある商品だ。この形に糊づけをし、めくりやすく、はがれにくいメモパッドに仕上げていく作業は、至難の業といってもよい。

  • 作業場は、予想よりも小さな空間で行われていた。そこには、刷り上がってカットされたメモの角を合わせる小気味よい音が、カンカンと鳴り響いていた。角をそろえた束をまとめ、側面にのりづけしていく。のりは季節による気候の変化を考慮しながら、手で水分を調節していく。のりが乾いたら、枚数ごとにカッターを入れてのりを外していく。外から見ていると、その速さ、的確な手の動きに気持ちよさすら感じる作業だ。

  • 一番のりづけに苦労するのは、金沢学院大学との共同開発で誕生した「ハーベスメモ」だ。ダイコンやニンジンといった形のメモを、土の中から収穫するようにプチっとちぎって使うアイデアは、学生らしく斬新。しかし、その複雑な形ゆえに、ズレやすく、のりづけも容易ではない。

    この繊細な作業も速く、かつ正確に進められていく。
    凄まじい集中力が為せる、まさに職人技だ。