#0 | あなたのアイデアが商品に
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2016年paperableプランツ第3弾は、金沢工業大学
建築デザイン学科3年 嶋千菜美さんのアイデアを採用して誕生しました!
コンペ応募~商品化に至るまでの道のりを嶋さんのインタビューとともに振り返りながら紹介致します。
中間発表作品『パズル 遊び×ブレーンストーミング=アイデアピース』
中間発表では“ブレーンストーミングを楽しくする付箋”を提案。
内容は集団的思考を基に「質より量」「批判をしない」を鉄則に、多様な意見を出し合いアイデアが無限に繋がるというブレストーミングスタイルをパズルのピース型の付箋に表現したものでした。
「発表時はコンセプトや機能性には自信があったものの、ペパラブル制作スタッフの方々の意見を聞き、“ブレーンストーミングを楽しくする”という所にこだわりすぎて、ペパラブルのコンセプトである“紙コミュニケーションツール”になっているか、また幅広い方々に使ってもらえるような実用性はあるか、商品としての可愛らしさやインパクトはあるか…などの課題が浮き彫りになり、実際に商品化されるものであるか不安になりました」
と嶋さんは当時を振り返り話しています。
最終発表作品『水たまりや何かが溶けているように見えるメモ帳=とけメモ』
そこで!最終発表ではガラリと切替え、パズルのピースを液体の形に変更し、見た目の面白さで遊べることに変換させ
“どこに置いても存在感のあるメモ”
“使う人が置き方や送り方を工夫したくなるようなメモ”
をコンセプトにした作品を提案してくれました。
中間発表から最終プレゼンまで1週間しかなかったにも関わらず短期間でのブラッシュアップのプロセスが素晴らしく、新しい視点が展開され、インパクトのある見た目で読む側の注意をひく事ができ、メモとしての機能もきちんと果たしている事が評価され“とけメモ”は優秀賞に選出されました。
「実はちょうど学校からの課題提出に追われている時期と重なっていたのですが、だからこそヒラメキが生まれたのかもしれません!」と嶋さんからの裏話も!
嶋さんのアイデアを基に商品化されたpaperable(ペパラブル)こぼれメモ
最終発表作品をベースにペパラブルチームでさらにブラッシュアップし商品化されたのが「こぼれメモ」です。
実際の商品を見た嶋さんは「さすがデザイナーの手が加わると違うな!コーヒー・ミルク・ウォーターとバリエーションアップされていて、二次展開も想定されているところもすごい」と思ったそうです。
2017年6月20日に発売され、ISOT(国際文具・紙製品展)2017で初お披露目し高い注目を浴び、現在は東急ハンズ・ロフトでの全国展開、伊東屋などで好評販売中。
こぼれメモは使い手のイタズラ心をかきたて、インスタ映えするメモとしても話題を呼び、発売後には地元新聞紙をはじめ日本経済新聞にも取り上げられました。
学内のポスターを見て「学生のうちに立案→中間発表→最終作品発表→商品化されるまでの工程を経験したい!」という思いから応募をしたという嶋さん。
思いのたけを作品にしてしまいがちなところを、柔軟な発想と転換で見事商品化に繋げてくれました。
学生のフレッシュなアイデアは、ダイヤモンドの原石のように磨けば磨くほどに輝いていきます。
ペパラブルのアートディレクターが加わり、熟練された山越の印刷・製造技術が加わり、そして商品を売り込む営業や企画部が加わり、店頭に並んだ商品がお客様の手元へ渡ります。
手から手へ繋がった商品だからこそ、そこから「紙コミュニケーション」が生まれるメモへと進化し、今日もどこかで誰かが「こぼれメモ」を微笑みながら使ってくれているのだと思います。
さあ!いよいよ2017年10月から第4弾 金沢工業大学×ペパラブル産学連携プロジェクト応募が開始しました。
どんなアイデアが発表されるのか!今からとても楽しみにしています!!